2009年10月21日水曜日

映画レビュー #2 ラストエンペラー

第二回目はちょっと前に有名になったラストエンペラーです。
歴史映画なので、歴史を知らないとなかなか理解しづらいところが多いです。
(と言いつつ自分もちょっとかじったぐらいでほとんど知りませんが。
ちなみに1987年公開です。

あらすじ:
 1950年。第二次世界大戦の終結による満州国の崩壊と国共内戦の終結により、共産主義国である中華人民共和国の一都市となったハルピン駅の構内。5年間にわたるソビエト連邦での抑留を解かれ、中華人民共和国に送還された「戦犯」達がごった返す中で、列から外れた1人の男が洗面所で自殺を試みる。
男は異変に気が付いた監視人の手により危うく一命を取り留めるものの、薄れ行く意識の中で幼い日々の頃を思い出していた。この男こそ清朝最後の皇帝にして満州国の皇帝、「ラスト・エンペラー」と呼ばれた愛新覚羅溥儀その人であった。

感想:
 さて、この映画はあらすじに書いてある通り、溥儀という人の波乱万丈な生涯を描いたものです。
溥儀はわずか2歳にして皇帝に即位します。ところが国内で辛亥革命(清朝を倒して中華民国成立を目指す運動)が起きて皇帝を退位させられてしまいます。その後しばらくは平穏だったものの、さらにクーデターが起きたために当時住んでいた紫禁城からも退去させられます。日本に庇護を求めた溥儀は満州国の皇帝となりますが、満州国は日本の傀儡(あやつり人形)だったため、それはほとんど形だけのものでした。そして満州国が崩壊すると、溥儀は日本に亡命する途中でソ連軍の捕虜となります。
 感想というか、解説っぽくなってしまいましたが。最初の溥儀は(当然子供なので)子供っぽく過ごしていますが、成長して様々なことを知るにつれて考えも変わっていきます。
 実は溥儀は清の皇帝を退位させられるとき、何も知らされずいつの間にか紫禁城に軟禁されているような状態でした。そして満州国の皇帝となった後も監視され、一人で勝手にどこに行くというようなことは出来ませんでした。それが紫禁城にいた時のことに重なって思い出してしまうというのが一番心に残っています。

参考文献:
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

備考:
 某教授も出演してます。